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インターナショナル新書 033

『データが語る日本財政の未来』

明石順平

作品紹介

「日本は絶対に財政破綻しない」
この本を読んでもそう言えますか?

150以上のグラフ・表を用いて楽観論を斬る!

 政府総債務残高の対GDP比が、先進諸国で唯一200%を超えている日本財政。借金返済を先送りした結果、日本は膨大な債務に足を引っ張られ、それが経済成長にも悪影響を及ぼしている。こうした財政運営失敗のツケを、我々はそう遠くない将来に、通貨崩壊という形で支払うはめになるだろう。
 公的データによる150以上のグラフや表を用いて日本財政の問題点を分析。財政楽観論を完全否定し、通貨崩壊へと突き進む日本の未来に警鐘を鳴らす。

久米 宏氏、推薦!
「『円の崩壊』は現実となるのか。私たちは薄氷の上を歩いている」

野口悠紀雄氏、推薦!
「国債がもたらす問題を基本に遡って指摘し、警鐘を鳴らす!」

担当編集者より

前作『アベノミクスによろしく』で、アベノミクスの欺瞞と大失敗を暴いて大きな話題となった弁護士・明石順平さんが、今度は「日本財政の問題点」を徹底分析します!

明石順平さんが2017年に『アベノミクスによろしく』を刊行すると、テレビやラジオなどから出演依頼が殺到しました。ある日、テレビ局の控え室で明石さんと雑談していると、話が日本の財政と人口減少の問題になりました。
「日本は10年後(2028年)に現在の兵庫県、20年後に現在の東京都、そして30年後に近畿地方と同じくらいの人口が減っていきます。それなのに内閣府は2027年に名目GDPが約744兆円まで成長するという試算を出しているんですよ。ただでさえ毎年100兆円超を借り換えている自転車操業なのに、10年間で190兆円以上も経済成長できるなんてありえません」
その後、明石さんは公的なデータをもとに、日本がどれほど財政的におかしなことをしているかを、丁寧に説明してくれました。
「今年借りた金を返し終えるのは60年後」「過去最高値を更新できない税制の大失敗」、そして「アベノミクスが行っている異次元の金融緩和の正体は『脱法借金』であること」などなど……。話を聞いていて暗澹たる気持ちになったのを、今も覚えています。こうした問題を多くの人に知ってほしいと感じ、明石さんに本書の執筆をお願いしました。

本書では明石さんが前作で指摘した「GDPかさ上げ疑惑」に対して内閣府が出してきた資料の詳細分析も行っています。読めばその怪しさが実感できるでしょう。
ぜひお手にとってみてください!

定価 本体900円+税
発売日 2019年2月6日
ジャンル 経済
書名(カナ) データガカタルニホンザイセイノミライ
新書判 288ページ
ISBN 978-4-7976-8033-1
Cコード C0233

著者

写真写真

明石順平(あかしじゅんぺい)

弁護士。1984年、和歌山県生まれ、栃木県育ち。東京都立大学法学部、法政大学法科大学院を卒業。主に労働事件、消費者被害事件を担当。ブラック企業被害対策弁護団所属。著書に、客観的なデータを用いてアベノミクスの問題点を指摘した『アベノミクスによろしく』(インターナショナル新書)がある。ブログ「モノシリンの3分でまとめるモノシリ話」管理人。

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