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インターナショナル新書 029

『消えたフェルメール』

朽木ゆり子

作品紹介

フェルメール作品ばかりが狙われるのはなぜだろう?

一九九〇年三月、米ボストンのガードナー美術館から十数点の美術品とともにフェルメールの〈合奏〉が盗まれた。
以来、約三〇年、美術ファンの期待も虚しく、その行方は杳として知れない。著者は他のフェルメール作品盗難事件を例に、政治的な動機、コレクターの指示、保険金目当て……などの分析・推理をしつつ、FBIの最新捜査情報をもとに〈合奏〉の現在を追う。アート界最大のミステリーに関する新事実を報告する決定版。

原田マハ氏推薦
「消えた。追跡された。耳目を集め続けた。そして朽木ゆり子が書いた。
すべては、それが〈フェルメール〉だったから。」

福岡伸一氏推薦
「行方不明の傑作〈合奏〉の無事を祈ってきたが、そんな……!」

立ち読み

目次〜はじめに
第一章

担当編集者より

著者の朽木ゆり子さんとは、以前、在籍していた雑誌の企画「フェルメール全点踏破の旅」以来のお付き合いです。当時、「フェルメールの作品は三〇数点しか存在しないため、全点を見ることも可能」というところからスタートした企画でした。 しかし、「見られない作品」があることはわかっていました。一九九〇年に盗まれた〈合奏〉です。いつか見られるのではないかとも思っていました。
『消えたフェルメール』では、いまだに姿を現さない〈合奏〉の今に迫ります。
フェルメール作品は四作品が計五回盗難にあっています。
一〇月五日に始まる「フェルメール展」では盗まれた二作品が展示されます(〈恋文〉は大阪のみ)。『消えたフェルメール』をお読みになり、消えたままの〈合奏〉への思いを馳せつつ展覧会をご覧になるのもフェルメールの深い楽しみかたかと思います。

定価 本体860円+税
発売日 2018年10月5日
ジャンル 絵画・彫刻
書名(カナ) キエタフェルメール
新書判 228ページ
ISBN 978-4-7976-8029-4
Cコード C0271

著者

写真1写真1

朽木ゆり子 (くちき ゆりこ)

ジャーナリスト、ノンフィクション作家。東京都生まれ。国際基督教大学、米コロンビア大学大学院に学ぶ。フリーランス・ライター、編集者となり、1897~92年、『エスクァイア日本版』副編集長。94年よりニューヨーク在住。著書にベストセラー『フェルメール全点踏破の旅』『ゴッホのひまわり全点謎解きの旅』(以上集英社新書)、『邸宅美術館の誘惑』(集英社)、『盗まれたフェルメール』『謎解きフェルメール』(共著)『ハウス・オブ・ヤマナカ』(以上新潮社)など。

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