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インターナショナル新書 028

『ヌードがわかれば美術がわかる』

布施英利

作品紹介

美術館に裸の絵や彫刻があんなにたくさんあるのはなぜだろう?

ヌードの彫刻が男性像ばかりだった古代ギリシア時代、その末期になって突然、女性のヌード像が登場する。以降、ルネサンス、印象派から現代美術にいたるまで、また日本でも黒田清輝や藤田嗣治をはじめ、ヌードは美術の一大テーマであり続けている。つくる者と見る者、双方を惹きつけてやまないその魅力とは何だろう? アートの核心的な存在であるヌードを理解することにより、美術の理解が格段に深まる一冊。

養老孟司氏
「布施さんの眼はスゴイ。見るとはこういうことなんです」

立ち読み

はじめに、目次
第1章 (12ページ~17ページ)
第2章 (50ページ~53ページ)
第3章 (98ページ~103ページ)
第4章 (170ページ~175ページ)

担当編集者より

この本を作るにあたって、「nude」という言葉の意味を調べてみました。英語では裸を意味する言葉には「bare」「naked」「nude」があるようです。それぞれ「剥き出しの裸」「(一部が)露出した裸」などの意味をもち、そして「nude」には「芸術としての、芸術の対象としての裸」という意味があるとのことです。
著者の布施英利氏によるコンセプト「美術館には裸の作品がたくさんあるのはなぜだろう?」に照らし合わせれば、展示されているのは「bare」や「naked」ではなく、「nude」であるということになります。
また、私たちは「ヌード」と聞くと「女性のヌード」をまず思い浮かべます。しかし、女性の裸像が初めて登場したのはギリシア時代末期、ある一人の芸術家の仕事によります。それ以前は「裸像」は男性の裸でした。『ヌードがわかれば美術がわかる』は裸が「ヌード」の意味を帯びていく歴史をたどります。芸術家と、私たちを含むその作品を見る者がヌードをどう受容し、鑑賞してきたかの現在をも含んだ歴史です。そこで重要になるのが、「母」「アンドロイド」「両性具有」「解剖学」などのキーワードです。私たちはすでにヌード芸術を、それらのキーワードを通して見てきたことを認識すれば、ヌード芸術への理解が格段に深まります。さらにその理解はヌード以外の芸術を見るときにも役立ってくれるはずです。
約70点のヌードと美術を理解するための図版とともにお読みください。

定価 本体760円+税
発売日 2018年8月7日
ジャンル 絵画・彫刻
書名(カナ) ヌードガワカレバビジュツガワカル
新書判 256ページ
ISBN 978-4-7976-8028-7
Cコード C0271

著者

写真1写真1

布施英利(ふせひでと)

美術批評家・解剖学者。1960年、群馬県生まれ。美術批評家、解剖学者。東京藝術大学美術学部卒業。同大学院美術研究科博士課程修了。学術博士。東京大学医学部助手(解剖学)などを経て、95年、本格的に批評活動に入る。以来、人体、脳、死生観などをテーマに芸術や社会との関連性を問い続ける。『死体を探せ! バーチャル・リアリティ時代の死体』(法藏館)、『構図がわかれば絵画がわかる』(光文社新書)、『新編 脳の中の美術館』(ちくま学芸文庫)、『人体 5億年の記憶::解剖学者・三木成夫の世界』(海鳴社)など著書多数。

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