高橋源一郎さんコメント

NHKのラジオで「源ちゃんのゲンダイ国語」というコーナーを持っていて、もう6年もやっているんじゃないでしょうか。ものすごく話題になることが多く、番組で取り上げる前は某インターネット書店で3万5000位くらいだったのが、番組が終わって3時間後くらいには5位にまでなったり。みんな楽しみにして聞いてくれているんだなぁ、本が好きなんだなぁと思って、自信も深め、いろんな面白い本を紹介しています。でもラジオなのでそのまま流れて消えてしまう。別なところ(雑誌)にラジオで紹介したことを書くようになり、それがこの『お釈迦さま以外はみんなバカ』に結実したということです。なので、僕がここ20年、30年読んできた本の中から、とりわけ面白い、変わった本を選んで、その魅力を紹介しています。どんな中身か、それは読んでもらえるとわかると思います。

書影
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インターナショナル新書 025

『お釈迦さま以外はみんなバカ』

高橋源一郎

作品紹介

人類はみんな「バカ」? 文中のことばに秘められた意味や想いを紹介。

震災の時も酒のことしか頭にない落語家/ラブホスタッフによる文章指南/大阪おばちゃん語で憲法を表現すると/名作を2秒で読めるか?/偶然57577になった文章……。
稀代の読書家である作家だからこそ見つけられた、思わず唸る表現や、クスッと笑えることばの数々。書いた本人さえも気付いていない、秘められた意味まで深掘りしていく。NHKの人気のラジオコーナー「源ちゃんのゲンダイ国語」の活字版。本書を開けば、新しい発見があること間違いなし!

担当編集者より

数年前、高橋源一郎さんが、NHKの「すっぴん!」というラジオ番組で、「源ちゃんのゲンダイ国語」というコーナーを担当され、毎週、興味深い本を紹介していると、ラジオの好きな知人から教えてもらいました。聴いてみると、とても面白く、ふつうの書評ではない。言うなれば、ミニ講義のように感じました。高橋さんにお目にかかったとき、その話をうかがったら、準備が思いのほかたいへんで、この15分のために数多の本に目を通され、その中から番組にふさわしいものを選ばれている。シナリオはなしで、ぶっつけ本番です。面白くて当然でしょう。せっかくなので活字でも残したい、ということで、あるカード会員誌の連載が始まりました。本書は、この連載をまとめたものです。ぜひ、多くの方に、お読みいただきたいと思います。

定価 本体740円+税
発売日 2018年06月07日
ジャンル 文学
書名(カナ) オシャカサマイガイハミンナバカ
新書判 224ページ
ISBN 978-4-7976-8025-6
Cコード C0295

著者

写真写真

高橋源一郎(たかはし げんいちろう)

作家。明治学院大学教授。1951年、広島県生まれ。横浜国立大学経済学部中退。『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞受賞。著書に『ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた』(集英社新書)、『ぼくらの民主主義なんだぜ』(朝日新書)、編書に『読んじゃいなよ!――明治学院大学国際学部高橋源一郎ゼミで岩波新書をよむ』(岩波新書)など。

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