池澤夏樹さんコメント

「インターナショナル新書」というタイトルはとてもいい。今グローバルという言葉を使えば、世界を一つにできるような幻想があるが、そんな簡単なものではない。インターナショナルというのは国・民族がそれぞれの形を保ちながら連携していくこと。ならば自分に何ができるか。インターナショナルを意識してやってきた自分なりの仕事の仕方について書ければと思ったわけです。

書影
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インターナショナル新書 001

『知の仕事術』

池澤夏樹

作品紹介

現代を知力でサバイバルするための「知のノウハウ」のすべてを初公開!

現代という時代を知的に生きていくためには、1「情報」、2「知識」、3「思想」が必要だ。その3つをいかにして獲得し、更新していくか。自分の中に知的な見取り図を作るために、どうすればいいのか。新聞の活用法、本の選びかた・読みかた・つき合いかた、書店の利用法、時間管理法、アイディアや思考の整えかた、デジタル時代のツールとガジェットまで、実践技術を指南する。小説だけでなく、時評や書評を執筆し、文学全集を個人編集する碩学が、初めて公開する「知のノウハウ」のすべて。

担当編集者より

「ものを知っている人間が、ものを知っているというだけでバカにされる」。こんな反知性の時代に対抗し、一人でも多くの読者を知識人という少数派の側に導くために、著者はこの本を書いたと「はじめに」で語っています。これまで、ある種の企業秘密としてとらえ、自分の書棚をはじめ、仕事のやり方を明かすことのなかった著者が、そのノウハウを公開するのは初めてのこと。それだけに大変貴重な一冊と言えるでしょう。

定価 本体740円+税
発売日 2017年1月12日
ジャンル 文芸・芸術
書名(カナ) チノシゴトジュツ
新書判 224ページ
ISBN 978-4-7976-8001-0
Cコード 0295

著者

写真写真

池澤夏樹(いけざわなつき)

作家、詩人。1945年、北海道生まれ。小説、書評、翻訳など多くの分野で活躍。ギリシャ、沖縄、フランスに滞在し、世界的な視野で作品を発表。『スティル・ライフ』(中公文庫)で芥川賞、『マシアス・ギリの失脚』(新潮文庫)で谷崎潤一郎賞、『パレオマニア』(集英社文庫)で桑原武夫文芸賞などを受賞。河出書房新社『世界文学全集』『日本文学全集』を個人編集。

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